この記事は2026年10月時点の情報をもとにしています。施術を受けるかどうかは、医師の説明を受けたうえでご自身で判断してください。
この記事でわかること
- 韓国の美容クリニックを予約してから帰国するまでの、大まかな順番
- 予約の段階で施設に聞いておきたいこと
- 帰国後に気になることが出たときの相談先
はじめに:流れは施設ごとに違います
「韓国のクリニックって、どうやって予約するの?」「先生が何をするか決めてくれるの?」「当日や2〜3日前でも予約できる?」。はじめての方の、こうした疑問をよく見かけます。
先にお伝えしておくと、予約の方法、当日の進み方、支払いのルールは施設ごとに違います。共通の決まりがあるわけではありません。そこでこの記事では、どの施設を選ぶ場合でも役に立つ「順番」と「確認すること」をまとめました。
ステップ1:受けたい施術の「中身」を知る
韓国の施術名には、商品名・機械名・パッケージ名が混ざっています。
- 「肌管理(피부관리)」は施術名ではなく、洗浄やパックなどを組み合わせたパッケージの総称です。中身は院ごとに違います
- 「ボトックス」はアラガン(現アッヴィ)の商品名です。韓国では他社の製剤も「보톡스(ボトックス)」と呼ばれることがあります
同じ名前でも中身が違うことがあるので、「名前」ではなく「何をするのか」で比べるのが出発点です。くわしくは、このサイトの「施術から探す」や施術名の解説記事を参考にしてください。
ステップ2:施設を選ぶ
エリアで絞る
江南・新沙・狎鴎亭はいずれも江南区にあります。宿泊先から通いやすいか、前後の予定と組み合わせやすいかで絞ると、選択肢が整理しやすくなります。エリアの様子は「エリアから探す」でまとめています。
料金表を見せてもらう
韓国では医療法第45条で、自由診療の料金を患者にわかるように表示することが求められています [出典: Medical Times(韓国の医療専門紙)]。料金が気になるときは、遠慮せずに料金表を見せてもらいましょう。
仲介サービスを使う場合
韓国では、外国人患者を集める医療機関や仲介業者は、自治体への登録が必要です。登録しないで行うと、3年以下の懲役または3,000万ウォン以下の罰金の対象になります [出典: ソウル特別市]。予約代行などのサービスを使う場合は、この点も判断材料のひとつにしてください。
ステップ3:予約するときに聞いておくこと
予約は、各施設が案内している方法(施設の公式LINEなど)で行います。カウンセリングの有無、通訳、麻酔、薬代、当日予約の可否などは、公的に決まったルールがありません。予約の段階で、次のことを聞いておくと当日に慌てずに済みます。
- 受けたい施術の正式な名前(使う機械名・製剤名)
- カウンセリングや医師の診察があるか
- 日本語で説明を受けられるか(通訳・日本語スタッフの有無)
- 麻酔を使うか、使う場合の料金
- 薬代やアフターケアの費用が料金に含まれるか
- 表示価格がVAT(付加価値税)込みか別か
- 支払い方法(現金・カード、日本で発行したカードが使えるか)
- 当日にかかる時間の目安
- 帰国日を伝えたうえで、その日程で受けてよいか
- 帰国後に気になることが出たときの連絡方法
カード払いについては、韓国では加盟店がカード払いを理由に断ったり、手数料を上乗せしたりすることは原則として違法とされています。ただし、海外で発行されたカードにも同じように当てはまるかは確認できていません。支払い方法は事前に施設へ確認しておきましょう。
ステップ4:入国の準備をする
2026年10月時点で、日本人は韓国の電子渡航認証「K-ETA」が免除されています。免除の期限は2026年12月31日(韓国時間)までで、2027年以降の扱いは2026年9月時点で発表されていません [出典: 韓国外交部]。
K-ETAが免除されている人は、電子入国申告(e-Arrival Card)が必要です。紙の入国カードは2025年末で廃止されています。
国民生活センターの越境消費者センターには、電子渡航認証(ESTAなど)の申請代行サイトに関する相談が寄せられています [出典: 国民生活センター]。韓国の手続きでも、申請は公式サイトかどうかを確かめてから行いましょう。くわしくは入国準備の記事にまとめています。
ステップ5:当日
当日の進み方も施設ごとに違います。予約時に聞いた内容をメモにして持っていくと、受付やカウンセリングで伝えやすくなります。
説明を受けるときは、厚生労働省が美容医療を受ける前の確認として挙げている4つの視点が参考になります [出典: 厚生労働省]。
- 使う薬が何か、説明できるか
- リスクや副作用も知ったうえで納得したか
- ほかの方法の説明も受けて、自分で選んだか
- それは「今すぐ」必要か
説明に納得できないときは、その場で決めなくても大丈夫です。会計のときは、明細や領収書をもらっておくと、あとで内容を確かめやすくなります。
なお、外国人が美容医療で払った10%のVATを取り戻せた還付制度は、2025年12月31日で終了しています。2027年末までの延長を求める法案が出ていますが、2026年10月時点では終了したままです [出典: Korea Herald/韓国経済新聞]。
ステップ6:帰国後
帰国後に気になることが出たら、まずは施術を受けた施設に連絡しましょう。予約時に「帰国後の連絡方法」を聞いておくのはこのためです。
施設とのやりとりで解決しない場合は、次のような相談先があります。
- 韓国医療紛争調停仲裁院(K-medi):外国人も申請でき、英語の申請書があります [出典: 韓国医療紛争調停仲裁院]
- 越境消費者センター(CCJ):海外の事業者とのトラブルの相談窓口です [出典: 国民生活センター]
- 1330(韓国観光公社の観光案内電話):旅行中の困りごとに日本語で対応しています [出典: 韓国観光公社]
それぞれの使い分けは、相談先をまとめた記事でくわしく紹介しています。
まとめ
- 予約・当日・支払いのルールは施設ごとに違う。共通の決まりはないので、予約の段階で聞いておく
- 施術は名前ではなく「中身(機械名・製剤名)」で確認する
- 入国準備は2026年10月時点の情報で確認し、渡航認証の代行サイトに注意する
- 帰国後の連絡方法は予約時に聞いておく。困ったときの相談先も知っておく
施設の探し方に迷ったら、「エリアから探す」「施術から探す」から見てみてください。新しい記事の公開は、公式Xでお知らせしています。
参考にした情報
- 厚生労働省(美容医療を受ける前の確認) https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_04978.html
- ソウル特別市(外国人患者誘致の登録制度) https://news.seoul.go.kr/welfare/?p=531323
- Medical Times(医療法第45条) https://www.medicaltimes.com/Main/view.html?ID=1084189
- BankSalad(カード払いの解説) https://www.banksalad.com/articles/현금결제-유도와-신용카드-결제-거부는-불법일까
- 韓国外交部(K-ETA免除) https://www.mofa.go.kr/nl-en/brd/m_6971/view.do?seq=761802
- tokutenryoko.com(電子入国申告の解説・民間サイト) https://www.tokutenryoko.com/news/passage/17856
- 国民生活センター(越境消費者センターの相談件数) https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20260805_2.html
- Korea Herald(VAT還付の終了) https://www.koreaherald.com/article/10633779
- 韓国経済新聞(延長法案) https://www.hankyung.com/article/2026073169026
- 韓国医療紛争調停仲裁院 https://www.k-medi.or.kr/eng/
- 韓国観光公社 https://japanese.visitkorea.or.kr


